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自家用機パイロットの楽しみ・喜び・苦悩・疑問・怒り・驚き等の情報をメインに書きますが、飛行機以外の仕事や趣味の話題も時々書きます。
左メニューのコックピットからの動画撮影は、今や自家用機しか出来なくなりました。やはり、シミュレーターと違った臨場感があります。

■Morning Glory Cloud

■先日、知人のラインパイロットから教えてもらったのですが、オーストラリア北部のカーペンタリア湾という地域で、この様なロール状の変わった形の雲がよく観測されるそうです。

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その名も『モーニング・グローリー・クラウド(Morning Glory Cloud)』。
 朝方に多く出現するために、この名前が付いたようですが、他にもアメリカ中部、イギリス海峡、ドイツのベルリン周辺、ロシア東部、オーストラリアの海岸部などで観測されるようで、この雲の成因となる気流を求めてグライダーの人気スポットともなっているようです。
 Morning Glory Cloudは高度3.000〜6.000ft、長さは最大1,000kmにも達して、最大で60km/hものスピードで移動するそうです。 
 Morning Glory Cloudの成因としては・・・

●海風や前線に伴う上昇気流による雲の帯の発生
●夜間の接地逆転による下降流の発生
●収束に伴う上昇気流の発生
●風による鉛直方向の渦の発生

 これらが複雑に組み合わさって写真のようなロール状の雲が発生すると考えられているようです。

 いずれにしましても、強烈な上昇/下降気流を発生するロール雲を求めて飛んでいるグライダー乗りならいざ知らず、こんな雲のそばを飛びたくないものですね。
 観光名物としては面白いとは思いますが・・・。

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▲この写真は、セスナから撮ったもののようですが、ある程度の高度を取って撮影しているのが分かります。
 Morning Glory Cloudはロール状対流の産物ですので、このセスナは風を真横から受けて飛んでいると思われます。

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▲う〜ん、私はこんなに近づきたくないですね・・・。対流のヘリと思われる位置です。

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▲日本でも、現在のような冬型の気圧配置の時に、シベリア方面から強烈な北西風が吹く際に、このようなスジ雲がよく見られます。
 この様なスジ雲とMorning Glory Cloudとは、発生する時間帯や成因、『純度』?が違うのかもしれません。


▲同様に、オホーツク海でも似たような雲が観測されているようです。

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▲実は私も、Morning Glory Cloudとまではいかないかもしれませんが、この位の雲なら見た事があります。
 この位置は丘珠をT/O(離陸)して稚内に向かう際の、留萌と利尻島の中間地点で、この時には『変わった雲だなぁ』くらいにしか思いませんでした。 
 この辺はすでにスジ雲の終端部分ですが、もっと西の部分には更にくっきりと丸くロール状になっている『本体』も見えましたので、旋回して撮影すれば良かったなと後悔しています。

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▲今年もまた、少し暖かくなってきたら北海道行脚フライト(?)が始まりますので、積極的にMorning Glory Cloudもどきを探してみようかと思います。

(※)一つ前の記事、『気温と真高度』の内容で、中間侵入セグメントでの最小障害物間隔の部分を訂正しました。


posted by キャプテン101 at 09:00 | Comment(0) | キャプテン飛燕のフライト記>日記

■明けましておめでとうございます



■新年明けまして、おめでとうございます。
 昨年も、飛行機の世界では様々な環境の変化や事故、事件が起きました。
 『仕分け』などという言葉とともに国家予算の見直しが行われ、その中で湯水のように使われてきた空港建設・維持費の縮小が叫ばれ、関西では関空/伊丹/神戸各空港の統合案なども出てきました。
 そのような環境の中での、地方空港便の減便や閉鎖と真反対の、茨城空港の開港や羽田空港の拡張。
 超格安航空会社の出現と安全への疑問。 
 小型機の運行環境も予断を許さない状況になりつつあります。
 2010年末の情報ですが、新飛行方式(RNAV)への移行を前提とした各地方数十箇所のVORの退縮が決まっており、関東では那須VORや大子VORTACなどの廃止(DMEのみ存続)が決まっています。
 我々小型機には、多額の支出を伴うRNAV機器の搭載は難しく、今後どのような形をとっていくのか、当局との折衝が必要と考えます。
 また、本年6月以降は移行期間が終了するため全ての小型機にもELT搭載が義務づけられます。これも私を含めELT未搭載の機体にはELT購入・取り付け・変更申請・検査といった手順が必要になってきます。

 ともあれ、2011年も知識や技能の向上による安全飛行を心がけたいものです。
   
 20010年も、このブログを経由して多くの方からコメントやメールをいただきました。
 誤った情報でご迷惑をおかけした事なも反省しながら、皆様のお役にたてる情報源として、またオリジナル動画や写真などのアップにつきまして、頑張っていきたいと思います。
 尚、このブログでお世話になっている無料サーバーもそろそろ容量的に限界が近づいているような気がします。
 MTを使った、自前のレンタルサーバーへの移行も視野に入れていますので、そちらへ引っ越しの際には改めてお知らせいたします。

 では、本年もどうか宜しくお願いいたします。
posted by キャプテン101 at 00:00 | Comment(6) | キャプテン飛燕のフライト記>日記