■先月の10月2日に、カンタス航空のA330機が急降下し74名の乗客が負傷した事故に関して、ニュージーランドヘラルド紙は事故の原因の一つとして、乗客が使っていたワイヤレスマウスの可能性があるとことを報道しました(Technobahn 2008/10/16)。
当初、カンタス航空のA330機の急降下の原因は、飛行用コンピューターの誤作動と見られていましたが、コンピューターがなぜ誤作動を起こしたかは原因は不明のままでした。
報道によりますとオーストラリア連邦運輸局は、同じく7月に起きたカンタス航空の航法ミスに関しても、乗客が使用していた「ワイヤレスマウス」の電波が、機体の電子機器に影響を与えたものとの最終結論に至り、事故原因はワイヤレスマウスの電波によるものとの報告書をまとめていたとしています。
現段階では、まだ可能性の一つですが、オーストラリア連邦運輸局は現在、A330乗客の一人一人に対して、ノートPCを使っていなかったかどうか、聞き込み調査をしているそうです。
以下は、ある国産マウスメーカの広告での説明です。
『・・・従来のワイヤレスマウスが27MHz帯や314MHz帯という周波数を使っているのに対し、***シリーズは2.4GHz帯を採用し、従来とは全く次元の違う性能を実現しました。非磁性体(木の机など)では約30m、磁性体(スチールデスクなど)でも約10mの見通し半径で使用可能です。最大30mと動作範囲が広いだけでなく・・・DS-SS方式を採用し、安定したデータ通信が可能です。』
27MHzという、CB無線やラジコンなどに使用されている周波数にしても、314MHzや2.4GHzにしても、電波を発信する機器のスペックは厳格に規定(おそらく数mWか、それ以下の出力)されていますので、到達半径30mという距離を確保するためには、送信側より受信側、つまりUSBポートに挿入されたインターフェース側の性能が高められているのではないかと思われます。
A330の様な最新鋭の機体が、操舵系に影響を及ぼす重要な信号ラインに対して、電波障害対策を行っていないはずはありませんが、私の個人的な想像では、ワイヤレスマウスよりも高出力な『無線LAN』の端末が使用されていた可能性があるのはないかと思います。
プリンターを直接つながずに無線LANでデーターを飛ばす方法はよく行われますが、モバイル用のPCで機内で印字する場合、このような方法が取られる可能性も高いのではないかと思います。
何よりも、たいていの人は狭い機内のテーブル上でマウスを使うより、内蔵されたパッドを使うのではないでしょうか。
ところで無線LAN関連の機器は、機内持ち込み禁止にはなっていなかったような・・・。