礼文、弟子屈飛行場に続き、ローカル空港がまたひとつ廃港となりそうです。
広島市議会の予算特別委員会は8日の本会議で、現市長が推す県営広島西飛行場を市営化する条例案を、賛成少数で否決し、9日の本会議でも否決されました。
残念ながら市営化の道は絶たれ、西飛行場は廃港の手続きを経てヘリポート化されることが確定的となったようです。

市営化に賛成の市議は広島西飛行場について、「防災拠点としても重要な施設」や「議会が空港存続議論を一方的に終わらせてはならない」と主張。
市営化に反対の市議16名は「新市長の下で十分議論して結論を出すべきだ」「採算性のない事業に貴重な税金は使えない」と強調しましたが、決議は廃止派が多数となりました。
空港を管理する広島県の知事も8日の記者会見で、市の意思決定を受け止めると明言し、RJBHは廃港され、県市共同運営のヘリポートに転換される可能性が高まりました。

今後選出される新市長がどう判断するかとの意見がありますが、滑走路を横切る広島南道路(下図)の建設開始が来年秋に迫っており、廃港は不可欠として今回の議決が最終判断となる見方が強いようです。
空港管理事務所に確認したところ、現場にはまだ具体的な廃止の計画は伝えられていないそうですが、RJBHに離着陸できるカウントダウンが始まったということです。
埼玉からは簡単に行ける距離にはないのですが、北西風が吹いている時期に、ストレートインしてみたいものです。
■RJBH(広島西空港への着陸シ−ン)RWY22