以前の機体JA4128では関東エリヤを飛んでいる際に、横田レーダーなどから『Say type of aircraft』などと言われると、『Piper two eight tango』などと答えていたし、『Papa Alfa 28 Tango』とはあまり言わなかった。
それは、他の米軍機などに対して私の機体の事は、『Trafic 2 o'clock Piper 28 Tango』などと説明されていたからで、アメリカの空港ではセスナC172は『Charlie 172』ではなく『Sesna 172』と呼ばれているので、米国人AviatorにはPiper 28Tの方が馴染みがあって分かりやすいのだと思う。
機体の種類を聞かれるのは、その機体がどのくらいの大きさで、どのくらいの速度で飛んでいるのかの目安になるからだろうから、Piper 28と言う方が合理的だと思う。
また私の場合はPA28ではなく、ターボ付きでセスナ172よりは早いんだぞ、みたいな、ささやかな自己顕示の意味を込めてPA28Tと、Tangoを強調していた。
さて現在のPA46の場合だが、やはり『Papa Alfa 46』とは言わずとりあえず『Piper 46』と言っている。
以前と同様に、横田のコントローラーが他機にそう言っているのを聞いたし、日本の管制官も他のライン機に対して同様の言い方でCautionを促している。
きっと日本の管制方式設定基準には、厳密にはきちんとNATOフォネティックコードに基づいて、『Papa Alfa 46』と言うように定められているのかも知れないが、この程度の違いはグレーゾーンとして多めに見てくれているのではないだろうか。
でも多分、管制官やライン機の機長の中で、PA46がPiper社製の6人乗り単発機でFL250まで上がれる与圧機である事を知っている人は、ごくごく一部だろうと思うから、どちらでも良い気もする。
私はむしろ、コールサインの『JA101E』の方を『Juliett Alfa One Now One』と言いたい。のを我慢して飛んでいる。
そもそもJA101Eにしたのは、前職での101Eに対する深い思い入れがあるからなのだが、こればかりはフォネティックコードでないから認めてもらえないだろう。
ゼロとオーは似ているが別の文字だし。
ベースの本田エアポートだけなら、何とかなりそうではあるが。
ところで関西の空港にJA777Mという自家用の機体があるが、あの機体のオーナーさんは、『Juliett Alfa seven seven seven mike』と言っているのか、それとも『JA triple seven mike』と言ってるのだろうか。
頑固に、後者であってほしいものだ。
ついでに、知人が持っていた私と同じPA46は『JA007B』だった。
彼は、『Juliett Alfa double O seven bravo』とは言わなかっただろうか。